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2006年2月20日 (月)

ベトナムの「ふりかけ」発売

 ベトナム貿易大学の副学長を団長とする先生6名が、JICA(国際協力機構)の支援で昨日から来日し、約1ヶ月に渡って日本の企業・大学などを訪問する。この中には前学長モー先生が含まれており、6名の中で黒一点(男性1人の意味)の副学長も気を遣って大変だろうなと想像している。この実施機関は、関西経済連合会の支援で設立された財団法人・太平洋人材交流センターである。

 2月22日午後に私が最初のオリエンテーションの講義をする予定である。その後の24日には、勤務先の流通科学大学で大学の講義や教育方法を体験するという趣旨で、セミナーが開催される。残念ながら大学は春休みになっているために、この日は、神戸在住のベトナム人留学生や私のゼミ学生を中心に集まってもらって、次のような参加型・交流型のセミナーを予定している。

 流通科学大学は「実学」を建学の理念としている。知識を知識として学ぶのではなくて、それを応用して知恵として使えるようにするというような内容である。これについて私見は、すでに2月10日付けのブログで紹介した。他方、来日する貿易大学の先生は、同大学の敷地に日本のODA資金で建設された「日本センター」の「ビジネスコース」でベトナム人ビジネスパーソン向けの講義を担当することになっており、それを目的とした日本研修である。したがって「実学」教育方法の提供が研修には期待されている。

 このような事情を考慮して24日は、ベトナム国内で実際に発生しているビジネス課題を教材にした極めて実践的・具体的なテーマのセミナーにしようと考えた。それが「ベトナムにおける「ふりかけ」の商品開発」である。日本のエースコック社は、かつては「ワンタンメン」、最近では「春雨ヌードル」の大ヒット商品がある。同社は1990年代初頭にベトナムに進出し、国営企業ヴィフォン社と合弁で即席麺の製造販売を開始した。その後に国内市場最大シェアを獲得するまでになり、現在は100%外資企業になっている。

 即席麺で成功を収めたビナエースコック社は、次の新たな商品開発の必要に迫られていた。新たな目標を設定しなければ、社内の従業員の士気に影響するからである。また成功すれば、新たな収益源となる。その新商品が、ご飯にふりかけて食べる「ふりかけ」である。

 われわれの世代では、マルミヤが提供するTV番組「8(エイト)マン」で「玉子ふりかけ」が何度も宣伝されていたことが記憶されている。では、日本と同じ「お米の文化」をもっているベトナムで、果たして「ふりかけ」販売は成功するのであろうか。また成功のためのキーコンセプトは何か。さらに品質と価格も重要である。宣伝方法やキャッチコピーは何が適当か。このようなマーケティングの「4P」問題を考えることがセミナーの内容である。

 こういった問題をグループで議論した後に、ホーチミン市のビナエースコック社長の浪江さんから本日20日、実際に使用するプロモーションビデオや商品見本を頂戴したので、研修生には自分たちのグループの提案と実際の決定事項との類似点と相違点について再び考えてもらう。もちろんグループディスカッションの意見は、ビナエースコック社の浪江社長にフィードバックされる。

 以上、産学協同・国際協力・「実学」教育が複合化されたセミナーが意図されている。一般の方々の出席・参観も自由にしたいと思っている。セミナーの成功のために、ぜひ多数の方々のご協力を賜りたくお願い申し上げます。

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