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2006年2月 8日 (水)

大学生の就職のツボ;続編

 「仕事に徹する」という言葉がある。プロ意識をもって私情を挟まず、仕事に専念するということである。これは、企業で仕事をする場合、歓迎される姿勢である。

 仕事のプロと言えば、「ゴルゴ13」がそうである。ゴルゴ13は、筆者の中学生時代からの知人である。「それはだれ?」という人は、たとえば次を参照してほしい。 http://www3.tky.3web.ne.jp/~aja/

 しかし人間である限り、まったく私情がなくなるということはありえない。そうだとすれば、仕事では私情を殺した自分を演出するということである。つまり「演技」する。私事と仕事を区別する。仕事は、あくまでも演技の場である。それに対して報酬を給料としてもらう。

 プロの役者は、その役に成り切るために台本以外の勉強をする。たとえば名優と言われた故・滝沢修は、画家ゴッホを演じるために本格的にゴッホを研究している。名優は、台本を単純に暗記するという水準を超えている。だからこそ名優なのである。これについては、滝沢荘一『名優・滝沢修と激動昭和』新風舎文庫を参照。

 仕事でも「名優」になるために努力しなければならない。このように考えれば、就職活動(就活)においても「演技力」が問われるということである。希望企業に自分が適合していることをアピールするためには、適合しているように演技しなければならない。

 冷静で知的な人材を求めているなら、そのように自分を演出しなければならない。元気で明るい人材を求めているなら、そのようにふるまわなければならない。その両者を兼備した人材となると、かなり複雑な演技力が必要になる。

 そのために鏡の前で笑顔の作り方を勉強し、明瞭な話し方ができるように自問自答を繰り返す。その様子を見た家族は、どこか変になったのかと心配するかもしれないが、それは演技の練習なのである。さらに望ましいのは、家族や友人を相手にして自分の演技力をチェックしてもらうことである。

 このような演技そのものの練習は今からでも可能であるが、演技の「深み」は、これまでの経験や努力が反映するので早急に用意できない。企業の採用担当者は、この演技の「深み」を見ている。しかし「深み」をもった演技ができる学生は少ないから、表面的な演技だけで採用される可能性はある。しかし社会人の中途採用となると、それは無理である。

 演技を軽視してはならない。努力して演技していると、いつのまにか、その役になりきってしまう。それが過度になると、仕事と私事の区別がなくなり、すべて仕事となる。こうなると人間性や個性の喪失である。

 以上の要約:仕事と私事を区別する。仕事は演技の場である。就活のために演技力を練習する。名優になるために努力する。

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