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2006年1月30日 (月)

ベトナムの賭け事:株式投機の可能性

 ハノイ情報によれば、サッカー賭博でベトナム政府幹部が逮捕されたそうである。この掛け金に道路整備のためのODA資金も流用されていたというから、おそらく大問題に発展すると予想される。このような問題の背景のひとつには、ベトナムで賭け事が日常に行われていることがある。

 それ以外の汚職事件の背景として、また公務員の給料が安いということは以前から指摘されてきた。さらに特にハノイでは権力=利権という考えがあり、その特権意識が汚職を助長したと説明できるかもしれない。

 さて筆者の経験でも、1998年の留学当時に宿泊ホテルの従業員から「ターラー」というベトナム特有のトランプゲームを教えてもらった。昼間から男性が街角でトランプしていると、おそらくこのゲームである。日本で言えば、セブン=ブリッジに似ている。相手のカードを取るときに「アン(食べる)」と声をかけたりして、リズム感のあるスピーディなゲームである。これには、だいたいお金をかけることが一般的である。

 今回のサッカー賭博の存在は、以前から指摘されていた。深夜まで欧州フットボール(サッカー)試合やワールドカップをTVで見ていて、若者達が騒いでいるのを頻繁に経験した。サッカーの国際試合の終了後、若者達がバイクで街中を走り回る。日本の阪神タイガーズのファン騒動に匹敵する?騒動である。

Dsc03156  最初は、ベトナムには娯楽が少ないから、サッカーに熱中するのもしかたがないと理解するのだが、実は、サッカー試合に掛け金が動いているということが自然に耳に入る。また昨年、地方のリゾートを訪問したが、「闘鶏」の試合をしていた。ニワトリを戦わせて、どちらが勝つのか賭ける。朝8時頃であったが、50名以上の男性が闘鶏場に集まって、熱心に声援を送っていた。写真を参照。

 ベトナムにおいても非合法な賭け事ではなく、日本のような「公営ギャンブル」事業を整備して、政府財政に貢献するようにすることが最善の策ではないか。すでにサムソンでは外国人向けカジノがあるし、合法的に宝くじ販売が行われている。人間の射幸心は普遍的であり、自己責任に属することであるから、しっかりとした管理された賭け事を検討する時期にベトナムは来ているのかもしれない。

 このような意味で、ベトナム株式市場の発展シナリオを政府は十分に検討ていると思われる。流通市場の上下5%の値幅制限がある。流通市場の加熱で株式市場が「マネーゲーム」にならないような配慮である。株式投資は長期投資とみなすべきであり、経済成長・企業成長に応じて、1株当たりの資産価値が上昇し、それに応じて株価が上昇する。それと同時に、そのような予想や期待に基づいて株価がさらに上昇する。これらの過程を経て健全な株式市場が育成されていく。「マネーゲーム」は最初からその目的で「公営ギャンブル」でやってもらいたい。ホリエモン逮捕という日本の教訓として、ベトナム政府に検討してもらいたいことである。

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