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2006年1月 7日 (土)

ホーチミン市での休日

 今日と明日は完全休日にしたいのですが、今夕と明朝にベトナム観光会社と韓国商社の人に会います。それ以外はフリーです。さすがに少しばかり疲れました。風邪も完治していませんので、ゆっくり2日間を過ごすことにします。

 昨日は、高倉教授ご夫妻や友人のミーさん母子と夕食をご一緒しました。その前にタクシー内に置き忘れた荷物がホテルに届けられていました。さらに、ご丁寧なことに本社の担当者から電話があり、確かに手元に届いたか確認がありました。昨日に紹介したように、おそらく忘れ物は返却されるという予想は正解でした。ベトナムにも立派な会社があります。

 このタクシー会社ME LINHは本当に信用できる会社だと証明されました。運転手の教育や管理のシステムが確立しているのだと思います。この会社が株式公開するなら、必ず投資すると思います。これまでベトナムで多数の企業訪問を経験してきましたが、投資可能かどうかを考えるようになったのは最近です。私は日本で株式投資は熱心ではありませんが、ベトナムでは大変に面白い。それは売買対象銘柄が少ないことと、多様な情報が多方面から入手できるからです。

 日本の個人投資家が、投資対象となる数千社の中から数社を的確に選択するのは不可能です。そうなると、ごく限定された情報に基づく判断になります。日本では、大量の情報が氾濫していますが、本当に役立つ情報の入手や選択は大変に困難です。これに対してベトナムにおける個人投資家は、各階層の多様なベトナム人の友人からの情報が入手できさえすれば、それぞれが投資に確実に役立つ情報となります。ベトナムにおける情報は不確実ですし、その量も少数です。しかし、そういった情報もある程度の量になると、ほぼ真実が見えてきます。ベトナムの方が日本よりも、株式投資に関する限り、情報は有効に活用できるように私は感じています。

 これは、ベトナム株式に対する情報が少ないという意見に対する反論です。上場企業の情報がいくら豊富でも、本当に役立つ情報は信頼できる値上がり株式銘柄の情報です。値上がりしない株式の情報は、極端に言って不要です。さらに役立つ情報は、その売買可能性の情報です。こういった役に立つ情報さえあれば、それ以外の情報は付録のようなものです。

 情報は正確で大量にあるのが望ましいのですが、より重要なことはその「情報活用率」です。少ない情報でも、その役に立つ度合いが高いと「情報活用率」は高くなります。私にとって、この比率は日本よりもベトナムの方が高い水準であると感じています。だからベトナムの株式投資を面白いと私は感じるのでしょう。経営情報学科に所属する教員として、以上のようなことも考えています。

 より一般に言って、以上のような「情報活用率」の高い情報を提供する大学教育が必要なのだと思います。これまでの伝統的な大学のように、大量の情報を与えて、それを学生に自由に選択させるのではなく、本当に役立つ情報を確実に学生に提供する。そして、その情報を応用することまでも教育する。これが「実学志向」と呼ばれる大学の存在価値なのかもしれません。でも、本当に役立つ情報は何か。株式投資の場合は簡単ですが、一般の教育問題になると議論は尽きません。

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