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2006年1月 8日 (日)

ホーチミン市の偶然

 海外旅行での楽しみは、偶然の出会いということがある。ホーチミン市の同じホテルに宿泊していた米国人は、マレーシアの大学の心理学教授であった。前日にホテルのロビーでマーケティング大学のクエ学長と話しているのを隣で聞いていて、「ベトナムのマーケティングはどうなっているんだ」といった話になった。その後、「米国のウォルマートが日本進出して、大きな日本のスーパーマーケットは対応に神経質だ」という話になった。

 彼は、日本も米国も消費者の心理は同じで、「安いものを探して買う」ということは世界に共通していると言うのだが、私は「日本の消費者は非常に複雑だ」というように日本の特殊性を強調した。彼は、観光旅行のツアーに参加するらしく、その日の夕方に一緒に議論しようということになったのだが、私は別件での夕食会があり、JICA専門家の織田さんにお目にかかった。心理学教授とは名刺も交換せずにそのままになった。また、どこかで偶然に出会うかもしれない。

 今日は日曜日であるが、朝からベトナムのリゾート開発の話をした。これは、私が副理事長をしている日越経済交流センターの仕事である。そこで1993年からベトナムで仕事をしている韓国人の李さんに会った。彼は、ベトナムの韓国系リゾート開発会社の社長である。流暢な彼のベトナム語を聞いていると、本気になってベトナム語を私も勉強しようという気持ちになる。ニンチュウ海岸やファンティエット海岸のリゾート開発に話が弾んだ。流通科学大学には観光を勉強するための学科があるが、ベトナムのリゾート開発について私は実践的な活動をしていると自負している。

 午後から足マッサージ店に行った。70分で10万ドン。チップが5万ドンという明朗会計である。ここでアイルランド人の男性観光客と隣同士になった。彼は、約1ヶ月間の休暇でベトナム全土を旅行したそうである。ベトナム料理はタイ料理より辛くないし、大変おいしいと言っていた。私は、アイルランド証券取引所に「ベトナム・ドラゴン・ファンド」というベトナム投資専門会社が上場するので、帰国したら投資したらどうかと話した。彼は観光客であるが、私は仕事のためにベトナムに来ているのである。少しだけれども、ベトナム情報について優越感を感じた。

 同じ足マッサージ店で、外国人観光客のために英語で受付や案内をしている女性が、ホーチミン市のマーケティング大学2回生であることがわかった。私が、日本のマーケティング大学の教授であると話しているのを聞いて、彼女が「あなたはマーケティング大学で教えているのか?」と質問してきたので、「いやいや。日本のマーケティング大学で私は働いている。でもベトナムのマーケティング大学のクエ学長とは親しいし、昨日に会った。ニエム先生は私の英語とベトナム語の通訳をしてくれる」と答えた。彼女は英語をニエム先生に習っていると言って一度に親しくなった。彼女も感激していた。偶然というのは、それだけ感動も大きいのである。私は「クエ学長によろしく」と言って別れたが、彼女は出口まで見送ってくれた。偶然の出会いで楽しい思いをした。

 今回、カンボジアやラオスではホテルの中で原稿を書いたりしていた。結局、ラオスではメコン川の夕陽を眺める時間もなかった。ようやくホーチミン市で休日を楽しむことができた。こういう時に偶然の出会いがあり、楽しくなる。大学生は、こういう偶然の出会いが次々に訪れる時期だと思う。 偶然の出会いを自分に生かせるか、そのまま通り過ぎて忘れてしまうか。この相違は大きいと思う。

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