« カンボジアからラオスへ | トップページ | ラオスのリゾート開発 »

2005年12月30日 (金)

韓国の対ラオス支援

今日は、NGO団体「ラオス日本職業訓練センター」の富永幸子さんを訪問し、いろいろな情報を頂戴しました。これからのNGO・NPOは経費削減し、経営をスリムにすることが重要だと言われていました。

NGO・NPOはボランティアなのだから、お金に執着するのは好ましくないという一般の誤解は改めなければならないと私は思います。日本政府が直接できないような仕事を政府に代わって実施するのだから、十分な資金とそれに対応した専門性が求められます。無償ボランティアだから、いい加減な仕事でも許されるということでは相手国に迷惑な話です。ラオスの人材育成事業の先駆者として、富永さんのまずますのご健康とご活躍をお祈りしたいと思います。

その後、ラオス国立大学・経済経営学部を訪問しました。カムルーサ学部長に挨拶し、トンバン先生と研究打ち合わせをしました。彼は、韓国の支援で開設が計画されている「ルアンプラバーン国立大学」の国際経営管理学部のラオス側の責任者の一人となっています。

日本はJICAを通して、ラオス国立大学の工学部や経済経営学部を支援してきました。他方、韓国は次のような6学部を含む国立大学を全部作るというのですから、日本以上の熱心さです。電子工学部、コンピュータエンジニアリング学部、建設学部、国際経営管理学部、IT経営管理学部、観光管理学部です。確かにこの時期、プノンペンでもビエンチャンでも日本人より韓国人の団体観光客に頻繁に会います。韓国のアジア諸国に向ける関心は、日本以上に高いように思います。

最近のラオスについては、流通科学大学の白石太良先生と南木睦彦先生との共著で「ラオスにおける自然環境の保全と活用:新たな経済発展戦略の模索」という論文を12月に書きました。まだ草稿の段階ですから、コメントを歓迎しています。2006年7月に公刊する予定です。その趣旨は次のようです。

(1)ベトナムやカンボジアのような委託加工型輸出商品の生産は、ラオスの人口が560万人ということを考えれば、大きな拡大は望めない。もし委託加工生産をするとしても、より付加価値の高い製品に特化する。(日本企業セイコーがラオスで時計製造の会社を設立する計画である。ちょうど時計製造で有名なスイスとラオスは共通して内陸国である。また縫製業の中でも、日本進出企業チョーギンのように付加価値の高い「子ども服」を製造する。)

(2)より効率的な外貨獲得のためには、国際観光や天然資源の開発を重点政策にする。より具体的には、お金をラオスで使わないエコツーリズムのみならず、高付加価値の国際的な観光地を開発する。さらに製造業については、ラオスを原産地国とする農産物加工・木工品製造・鉱物資源開発などが考えられる。

(3)そのためにラオスの自然環境全体の実態調査が求められる。ラオス固有の自然資源に何があるかが、これまで明示されていない。

以上のような提案は、ラオス独自の「差別化戦略」を採用するべきであるという考えが基本になっています。隣国の大国であるベトナムやタイのモノマネでは、それらの国々にラオスは埋没してしまうのではないかと懸念しているからです。

|

« カンボジアからラオスへ | トップページ | ラオスのリゾート開発 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/7888/185423

この記事へのトラックバック一覧です: 韓国の対ラオス支援:

« カンボジアからラオスへ | トップページ | ラオスのリゾート開発 »