2012年5月26日 (土)

ベトナムの労働力不足は農業の生産性向上で補う

ベトナムにおいて都市部周辺の労働力が不足していると言われている。それが賃金上昇の要因の一つにもなっている。

ここで提案がある。農業の生産性を向上させれば、より具体的には農業の機械化・工業化を促進すれば、それに伴って生まれる余剰労働力を都市部周辺の工業部門に投入できるのではないか。

日本では、農閑期に「出稼ぎ」という季節労働者が労働力不足を補ってきたと思われる。二毛作や三毛作が当たり前のベトナムでは、日本のような農閑期が発生しないのかもしれない。1年を通して労働力が農村で必要とされる。

そうであるからこそ、農業の機械化を積極的に推進するべきである。政府は工業化を進めるというのなら、最初に農業の機械化のための製造業を重点的に育成するべきである。日系企業で言えば、すでに農業機械のクボタやヤンマーがベトナムに進出している。

農業振興と工業化は矛盾しない相乗効果をもつ政策である。緊急課題として提案したい。私がベトナムの閣僚なら・・・・・・。

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2012年5月25日 (金)

投資信託「メコンの恵み」:騰落率で上昇第1位を達成

月曜日に、投資信託「メコンの恵み」が『朝日新聞』に掲載されたことを紹介したが、金融情報のブルームバーグの投資信託のランキングでは同日に第1位になった。

http://www.bloomberg.co.jp/markets/mutualfunds.html

毎日のように基準価格は変動するので順位は上下するが、ほかのベトナム投資ファンドを抑えて堂々の第1位を達成した。

朝日新聞が最近6ヶ月であるが、上記は年初からの騰落率である。個人的に感慨深い出来事である。「さすがにタイ社長!!!」と言わざるをえない。

注:タイ社長は、「メコンの恵み」の投資運用責任者であり、ベトナム国内数学オリンピック第2位(第1位になれば世界大会に出場できる)の秀才。以前の会社では数十億円規模の投資運用も担当。シンガポールでMBA取得。

この「メコンの恵み」は、その設立当初から私が関係しているファンドである。すでに何度も本ブログで紹介してきた。販売は、5月1日から合併した新生「岩井コスモ証券」である。

メコンの恵み」は、ベトナムのみならず、ラオスとカンボジアの株式および未上場株に投資する。現在、ラオス株式を少量購入しているだけである。ベトナム・ラオス・カンボジアの株式が適度に分散して投資されるようになれば、より独自性を発揮した特徴ある投資ファンドになるであろう。

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2012年5月24日 (木)

傾斜資源配分で優位性を確立する

大学3年生のゼミで、遠藤功『企業経営入門』(日経文庫)を輪読している。

その第1章では、傾斜資源配分で競争優位性を確立すると指摘されている。ある分野に経営資源を重点的に配分しなければ、競争相手に対する優位性は獲得できないという意味である。

これは当然のことであり、頭では理解できても、なかなか実践は難しいのではないか。通常は資源配分の均衡=バランス=調和を考えているとすれば、その「傾斜」には一般に抵抗感が生まれるからである。。

ある特定の分野をターゲットにして、それに経営資源を集中する。これには「開き直り」もしくは「決断」・「割り切り」といったリーダーの決断が必要不可欠である。リーダーが決断しなければ、自然には「傾斜」するようなことにならないし、仮に傾斜しても、元に戻るのではないか。

以上の意味で、競争優位性を確立するためにリーダーの決断は重要ではないか。教科書を学生と読みながら、学生に質問しながら、こんな話を私はしている。

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2012年5月23日 (水)

勝新太郎・田村高広「兵隊やくざ」シリーズ

間違いなく日本映画を代表する名優とみなされる勝新太郎と田村高広(いずれも故人)に共通した代表作は映画「兵隊やくざ」シリーズであろう。

映画館ではなく、もっぱらテレビで私は視聴してきたが、このシリーズは不朽の名作と言ってよい。より正確に言えば、私にとって何回見ても面白いということだ。

軍隊組織の不条理を批判し、その基礎には人間愛が埋め込まれている。それらを説教じみて主張しないところが共感できるし魅力である。

「やくざ」と言えば、最近では暴力団と同義であり、より厳しい法的規制が課せられるようになった。しかし「兵隊やくざ」の痛快な活躍には喝采を贈りたい。

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2012年5月22日 (火)

かけひきで絶対負けない橋下徹市長

橋下徹・大阪市長の最初の著書は、『最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術―かけひきで絶対負けない実戦テクニック72』(日本文芸社、2003年6月)となっている。

同書は絶版になっており、私は未読だが、その読者によれば、内容は悪徳業者に対する弁護士の立場で書かれているそうである。それ自体は批判されるべきでない。

このような著書を出版する橋下市長が、同書の表題にあるように「かけひきで絶対に負けない実戦テクニック」を教示するほどの交渉術をもっていることは間違いない。

その最強の交渉力があれば、選挙で選挙民を説得することも、政敵を論破することも、それほど難しいことではないであろう。しかし、それは「交渉術」という技術的な力量が卓越しているということを意味するだけであって、けっして政治に対する理念・信条や政策が優位性をもっているわけではない。

ここでは、両者を冷静に区別しなければならないということを指摘しておきたい。しかし、こういった「冷静に区別する」という人に対する交渉術も用意されているはずだ。まさに無敵の橋下市長と言わざるをえない。

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2012年5月21日 (月)

投資信託「メコンの恵み」:6ヶ月間の上昇率が第4位

『朝日新聞』(2012年5月19日)によれば、投資信託・愛称「メコンの恵み」(ベトナム・カンボジア・ラオス3国成長株ファンド)が、この6ヶ月間で値段が上がったファンドの第4位に入った。

以前1029位であった順位が、いきなり4位に急上昇。上昇率20.74%である。

第1位がフィリピン、第2位がタイに関連したファンドである。ほかにベトナム関連ファンドが見当たらないのだから、この6ヶ月間について、メコンの恵みがベトナム最高のパーフォーマンスであったことを示している。

このブログでも紹介したが、この投資信託を運用指示しているのは、ベトナム現地のロータス投資運用会社である。同社の従業員家族との懇親会の様子は、つい先日に紹介したばかりである。

運用担当者(ファンドマネージャー)であり、社長を兼務しているタイ氏のブレない投資方針や、熱心な企業研究は社内外で定評となっている。今後のさらなる健闘を期待したいと思う。

なお、「メコンの恵み」の購入先は「岩井コスモ証券」となっている。同社は5月1日に合併したばかりである。その新たな出発を祝福するかのような快挙である。

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2012年5月20日 (日)

今日は誕生日です

5月20日は、私の57回目の誕生日である。昭和30年、1955年生まれ。

先週の「自動車部品工業会」の講演で、ちょうど1955年頃に日本の4輪車の生産台数が10万台となり、現在のベトナムと同じであることを指摘したことが想起される。

私は「生涯現役」を標榜しているので、この年になっても特に感慨はない。残りの人生があるとすれば、それを少しずつ節約して長生きするのではなく、人生の残りを考えない。または残りの人生を可能な限り長期に設定する。

平均年齢が80歳とすれば、私は100歳まで生きることにしている。100歳まで生きる見通しがつけば、120歳まで生きることに決めている。このことで「長生きのリスク」は回避できる。

予想外に長生きすることで困ることを「長生きのリスク」と私は呼んでいるが、それをできるだけ軽減したいと考えている。そのためには貯金することも重要だろうが、年金以外の収入源を確保することも検討されてよい。そのために「生涯現役」という心構えをもつ。

この「生涯現役」のための仕事は、事前に自分で計画・準備しておくことができる。ただ単に長生きすることが目的ではなく、現役でいることを重視したい。果たして、こんな人生を設計・実行できるのかどうか。やってみるしかない。

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2012年5月19日 (土)

訃報:テトが逝く

5月18日(金)正午過ぎ、犬名・テト(TET)が老衰で亡くなった。ゴールデンリトリバー、ちょうど12歳であった。

3週間ほど前から血尿が出ており、かかりつけの獣医から投薬を受けていた。その後に歩行できなくなり、寝たきり状態になった。2回ほど点滴を受けたが、最後は呼吸困難の症状が出ていた。

人間なら挿管したり、さらに点滴を続ける延命は可能であったと思うが、できるだけ安楽な死が私の希望であった。獣医の指示は、卵の黄身や牛乳を与えて様子を見て、さらに悪くなれば、自宅で点滴することも可能ということであった。

12年間の生活となれば、やはり家族に近い関係となる。いくつかの記憶を残してくれたテトに感謝したい。

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2012年5月18日 (金)

韓国におけるベトナム人:映画「義兄弟」を見る

以前に衛星放送で放映された韓国映画「義兄弟」の録画を見た。

参照:http://www.gikyodai.com/

映画それ自体は、日本でもヒットした韓国映画「シュリ」や「JSA」と同様の設定であり、追跡や銃撃戦の迫力場面は眼を見張る。名優ソン=ガンホは期待を裏切らない。個人的には韓国版「白い巨塔」の金井先生の出演も嬉しかった。

このソン=ガンホが政府機関を退職後に始める「人探し」の仕事の中で、韓国におけるベトナム人の生活の一端が示されている。ベトナム人がサッカーで自国を応援し、国民的愛唱歌「ベトナム・ホーチミン」を歌う。再婚相手として来韓するベトナム人妻に対するDV問題も指摘されている。さらに言えば、北朝鮮とベトナムの友好関係も暗示されているようにも思われた。

こういった韓国の社会問題が韓国人の手によって「摘発」されることが、本作品を単なる娯楽映画にしていない優れた特徴であると思う。

他方、現在の日本とベトナムは極めて友好的な関係であるが、日本側に「恥部」がある。太平洋戦争時の日本軍の行動について歴史的な検証が必要である。また戦後日本のベトナム反戦運動は世界的に見て強力であったと思われるが、それに対抗する戦争推進勢力も日本に存在した。ベトナム戦争は韓国経済の成長に大いに貢献したが、日本経済にも少なくない特需があった。

また「義兄弟」で示された韓国と同様の問題が現代の日本にも存在しているように思われる。 たとえばベトナム人研修労働者に対する賃金未払いが数年前に報道された。もちろん、それを言うならベトナム側の「恥部」にも注目しなければならない。たとえば日本におけるベトナム人の犯罪や多数の不法滞在者の問題が指摘されうる。

国民レベルの友好・信頼関係の構築のために何が必要か? それぞれの国情は相違しても、この課題解決に向けた努力は、理想主義的ではあるが、すべての国の外交戦略で共通して追求されてよい。その努力のひとつは、両国にとって都合の悪い事柄を決して無視・捨象しないということであろう。都合の悪いことを自ら明示することは、やはり「努力」が必要な課題である。それをしなければ、いくら友好親善関係と言っても、それは儀礼的・皮相的・打算的という批判を免れないのではないか?

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2012年5月17日 (木)

(社)日本自動車部品工業会・関西支部がベトナムセミナーを開催

5月16日(水)、大阪のウェスティンホテルで(社)日本自動車部品工業会(JAPIA)・関西支部総会が開催され、その後の「ベトナムセミナー」で私は講師を務めた。

http://www.japia.or.jp/japia/

この講演には、ティーン大阪総領事とジュン領事も最初から最後まで参加され、さすがに少しばかり緊張した。講演後に固く握手していただいたので、内容に大きな問題はなかったと思われた。

同会は、その前身が昭和13年に発足した「日本自動車部分品工業組合連合会」であり、日本の自動車産業の成長を支持・牽引してきた長い歴史をお持ちである。

今回の講演準備で私自身が驚かされたことは、ベトナムの自動車市場の販売台数のシェア第1位の座が、これまでのトヨタからベトナム企業チュンハイに逆転されたことである。

チュンハイは韓国車や日本車(マツダ)の委託生産とともに、独自ブランドの車種も発売している。同社は、ライバルはトヨタと明確に認識しているようである。今後注目のベトナム企業である。

私見では、ベトナム自動車産業は発展するであろうが、そのためには部品製造企業を含む「産業集積」が不可欠である。輸入完成車の本格流入が予想される関税撤廃が2018年となった今、それまでに国内生産体制が整備できるかどうか。ベトナムの政府・自動車業界は、時間との闘いをしている。

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