2009年7月11日 (土)

いよいよ原稿の完成間近:「メコン川流域ビジネスが熱い」

 昨年からの懸案であったカナリア書房近刊の拙著『メコン川流域ビジネスが熱い』の原稿の脱稿が近い。

 拙著は、3部構成である。ベトナム編・ラオス編・カンボジア編。見開き2頁に1つの項目という読みやすいビジネス書になっている。また最後に、カンボジアとラオスの証券取引法の全文を付録にしている。

 メコン川流域3カ国については、いくつかの著書が出版されているが、いずれも編著であって、簡単に言えば「論文集」である。これに対して拙著は、少なくとも私自身が3カ国について五感と時間とお金を駆使して収集した情報・データに基づいている。

 各国の専門家からのコメントを受けるためにも早く出版しなければと気になっていた。この夏休み前に脱稿することを決めている。

 メコン川流域ビジネスが熱い。文字通り現実は、その通りである。ご期待とご購読とご批判を歓迎いたします。おそらく8月末から9月上旬に出版できると思います。

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2009年7月10日 (金)

なるほどベトナム:目からウロコの新ビジネス

 ホーチミン市滞在中にベトナム在住の梅田伸之さんと電話でお話しした。ブレインワークス社・近藤社長のご紹介である。梅田さんは、株式会社マグエックス社から出向されており、ベトナム現地法人:QUICK QUICK Co.,LTDで.海外購買を担当されている。

 株式会社マグエックス(http://www.magx.co.jp)は、プラスチックマグネット(自動車の初心者マークなどに使用)の製造会社であり、ベトナムではアマタ工業団地(ホーチミン市郊外)に8年前から現地法人を設立・操業している。

 その後の2007年に、文具・生活用品など各種オフィス・工場で必要な製品のカタログ通信販売会社(QUICK QUICK Co.,LTD.)を新たに設立して現在に至っている。

 このQUICK QUICK社は、まさにベトナムにおけるベンチャー事業である。その発想は顧客の価値を創造することである。この顧客とは親会社のマグエックス社も含まれている。つまり、先に進出したマグエックス社自身が遭遇した不便や不都合を解消するための工夫をビジネスまでに発展させたのである。

 具体的に同社の業務内容は、在ベトナム企業に対して様々な消耗品(文具・コピー用紙・ホワイトボード・トイレットペーパー・シュレッダー・清掃用品・コーヒー紅茶・水など)を配送することである。日本企業で言えば、「アスクル」や「たのメール」等のオフィス・工場用カタログ通信販売が業務である。カタログから様々な物を選んでFAXで簡単に注文できるシステムとなっている。

 このような事業創造は、ベトナムにおける次のような消耗品購入時の問題解消が契機となっている。

① ベトナム人購買担当者がメーカーからリベートを受け取っていたりするために購買価格が不透明になる。
② ベトナムの消耗品の相場が不透明である。
③ 消耗品の購入ロットが大きいので不良在庫が増え、キャッシュフローに影響する。
④ 必要な探し物が簡単に見つからない。

 QUICK QUICK Co.,LTDでは、このような問題を解消するために、予め価格がカタログに明記されている。また商品は全て写真付のカタログに収められており、簡単に見つけられる。さらに全ての商品は最低ロットで配送されるので、不良在庫を極限にまで圧縮することができる。そして価格設定は、現地サプライヤーよりも安価であり、価格優位性が存在している。

 マグエックス社は、ベトナムにおける製造業としての実績を積みながら、その間の経験を生かし国内販売の新会社を立ち上げた貴重な事例と考えられる。ベトナムは製造業のみならず、国内販売市場としての魅力も増大している。同社の事例は、今後のベトナムビジネスの将来の可能性を提示している。

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2009年7月 9日 (木)

A Witty Conversation in Vietnam

When I was in Hanoi on 6 July, I visited Lotus IMC Co. Ltd. (http://www.lotusimc.com/) to talk with Mr. Son, chairperson, and Mr. Tai, president.

During that conversation, Mr Tai said, "SUCCESS cannot be spelled without U (you)." I replied, "CHANCE can be turned into CHANGE with T (meaning teamwork)."(The capital letter G is C with a small T)

Vietnamese people like these play on words, but it is difficult to give a witty reply. I had another experience during my stay in Vietnam. I said to my former colleague at the National Economics University in Hanoi, "Recently I feel like I need more vitamine C." She replied, "I always need vitamine A (Anh meaning man)." So I said, "I also need vitamine E (Em meaning young woman)."

In doing business in Vietnam, such a witty conversation may be the key factor to success.

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2009年7月 8日 (水)

企業論:株式会社ACSH曹社長の特別講義

 昨日、7日午後に私が担当する企業論の講義では、学外の特別講師の講演会を開催した。その概要は以下の通りである。

 講師 曹 一道(ちょう はんぎる)氏 株式会社ACSH代表取締役
 会社概要 http://acsh.jp/corp/index.html
 論題 なぜ起業=ビジネスするのか?
   ――レンタルサイクル業からIT・金融・環境ビジネスへ――

 曹氏は在日韓国人として生まれ、立命館大学を卒業後、コンピュータ会社に内定するも辞退し、フリーター、京都の劇団員、そして自転車レンタル会社経営、株式投資売買ソフトの販売、そして現在はバイオエネルギーの栽培ビジネスをラオス・カンボジアなどで展開されている。現在、36歳の新々の若手経営者である。

 曹氏のご講義で最も納得し感激したことは、次の文言である。

 何が「かっこいい姿」かという美意識=人生観を明確に持ち、理想の姿に素直に憧れ、そのために学び、そして行動レベルで実践に移すことを私は心がけています。

 曹氏は30歳代半ばであるが、こういうことを言えるからこそ企業経営者=起業家として成功しているのだと実感した。

 この「美意識」とは、自分の理想または夢であると思う。ただし、たとえばサッカー選手になりたいとか、高校野球の監督になりたいとかいうことも「夢」であるが、それは単なる職業の夢である。そうではなく、美意識とは人間としての気概・矜恃・信念という範疇に含まれる夢であると思う。簡単に言えば、曹氏の指摘するように何が「かっこいい」かである。

 私は学生に「夢を持ちなさい」と言ってきたが、それを「美意識をもちなさい」と言い換えた方が学生には伝えやすいと思われた。

 また「下りのエスカレーターを昇るために頑張るのではなく、上りのエスカレーターを昇る方が速度は速くなる」。これも至言である。経済停滞する日本を含む先進国よりも、経済成長するアジア諸国のビジネスで頑張ることが楽しい。

 ビジネスそして人生には「メンター」(良き助言者、指導者、顧問)が必要である。人生には人生の師匠が必要である。その出逢いを求めなければならない。これも感動の名言である。

 そして最後に、自分が今、何をしているかということを問い、その自覚を持って生きる。「いったい私は何をしているんだろう?」。こういった自省がなければ、人間は進歩しないであろう。

 さらに言えば、過剰なまでの「自省」は「インテリ」の証明である。これは私の恩師の一人である故・松井和夫氏(日本証券経済研究所主任研究員,大阪経済大学教授)の遺訓でもある。

 曹氏から多くのメッセージを賜った。貴重なご講義に感謝を申し上げたい。

 

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2009年7月 7日 (火)

関空に帰ってきた

 7月7日早朝に関空に戻ってきた。今日は午後に講義が2つある。以上、終わり。

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2009年7月 6日 (月)

ベトナムでの成功要因と贈り物・・・・・・

 今、ハノイである。日曜日の夕食ではハノイ国家大学のマイ(Nhuan Truong Mai)学長ご夫妻とご一緒した。新任の教育訓練省次官の就任パーティーと掛け持ちで顔を見せていただいた。

 マイ学長とは4,5年前にお目にかかり、家族で食事をしたことがある。その時のマイ氏は学長になる前の副学長になる前の立場であった。正直に言って、こんなにエライ人になるとは思わなかった。気さくで柔和な表情は昔のままである。日本では神戸大学大学院の自然科学系の研究科で勉強されたこともあり、かなり日本語も話される。

 ベトナム人から以前に聞かされたことであるが、ベトナムで成功するためには「友人に恵まれる」ことと「賢明な夫人」が必要だそうである。これはマイ学長ご夫妻にも妥当するように思われたが、日本でも同様であろう。友人と家族は仕事において重要な成功要因である。

 なおベトナムのお土産で「ペーパーナイフ」などは厳禁ということを聞かされた。日本でも結婚のお祝いに「包丁」が「縁も切る」という意味から嫌われたりするのと同じである。これは勉強になった。率直に助言をしたいただける友人に恵まれて嬉しかった。

 たとえば日本でも贈り物としての「ネクタイ」は「クビを絞める」という意味からと嫌われたりする場合がある。これまで私は多数のネクタイをベトナム人からもらったことがあり、私自身は気にしないが、それを不快に思う日本人がいるのかもしれない。

 私見では、ネクタイは「縁を結ぶ」に通じて贈答品に最適と思うのだが、忌み嫌う人は何人ぐらい日本人にいるのだろうか。

 日本では「お中元」の時期である。今だからこそ、この質問を複数の百貨店の販売員に質問してみるとよい。納得できる説明をしてくれる販売員が働く百貨店は、人材教育が十分な信頼できる店であると判断できる。

 最後に、昨日紹介したラオスの清掃ボランティア活動については、流通科学大学のHPで、これまでの参加学生の紹介も含めて紹介されている。参照していただきたい。http://www.umds.ac.jp/news/2009/jun/0626_01.html

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2009年7月 5日 (日)

ハノイに移動:ビッグCの活況に驚く

 土曜日の午後にドンズ-日本語学校のホエ校長先生・伊藤先生のご厚意によって、流通科学大学の入試説明会を同校で開催した。40名を超える学生が集まってくれて熱心に話を聞いてくれた。ここでの最大の問題点は、入学金や学費の納入の不安である。

 日本には各種の奨学金制度があるが、入学前に納入しなければならない学費までをカバーするような奨学金は国費を除いて存在しないようである。入学後に4月から遡って奨学金が給付されるのだが、それでは遅すぎる。入学前に納付しなければならない入学金や前期学費は、やはり自分で用意しなければならない。

 ベトナムのような発展途上国の大部分の学生にとって日本は、奨学金の受給生の便宜を考慮した制度になっていないことは確かである。それでも留学生は来ているから問題ないという現状肯定の発想では、「顧客価値の創造」はできないであろう。この場合の「顧客」とは、もちろん留学生のことである。

 日曜日の午後にホーチミン市からハノイに移動した。ハノイは朝から雨だそうで、かなり涼しく感じた。午後からケーキ店ポエメの鈴木さんにお世話になり、市内を視察した。ビッグCのスーパーを訪問したが、その来客数と品揃えに驚かされた。

 私は、在日ベトナム人女子留学生用に「オーマイ」を買った。また自分用には、ビールの「おつまみ」のピーナッツを1㎏、また海老の塩辛も買った。さらにビッグC専用の「エコバック」も購入した。

 この「エコバック」もしくは「マイバック」の普及運動は、今年で7回目になるラオスの清掃ボランティア活動の昨年からの課題である。そのサンプルを8月に訪問するラオス訪問で持参するという購入目的である。

 これまで私は、宿泊ホテル近くのビンコムタワー内のスーパーで買い物を済ませていたので、ビッグCの店内に入るのは初めてであった。ホーチミン市のロッテマートよりも活気があり、品揃えも豊富である。雨の日曜日であるから、通常よりも人出が多いのだと思われるが、それでもベトナム人の消費意欲の旺盛さは実感できた。

 かつてのチャンティエンプラザが完成したときは、新しいショッピングセンターとして見物客は多かったが、実際の買い物客は少数であった。その後にビンコムタワーができて、やはりホーチミン市からの企業は営業が上手いと感心もした。その時に既にMETROもあったが、同店は卸売りであるから品揃えが必ずしも豊富ではなく、大量買いが原則であった。

 今回のビッグCを見て、ベトナムの消費市場の着実な成長と今後の拡大を確信した。東南アジア最大の消費市場としてベトナムは確実にその歩みを始めている。 

 

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2009年7月 4日 (土)

ロッテマートも確実に来店客が増えている

 土曜日の午前中に南サイゴンに位置するロッテマートを訪問した。兵庫県が主催する「大学洋上セミナー」に昨年参加したタム(Tham)さんと、タムさんの友人のフォンさんが同行してくれた。

 昨年8月に大学洋上セミナーで私は神戸からホーチミン市まで「ふじ丸」に乗船した。その船上講義の間に私と一緒に撮影した写真をタムさんは見せてくれた。ベトナム人にとって日本を訪問したということは、今さらながら大きな影響を及ぼしていることを実感した。

 私の自宅にホームステイした2人のベトナム人学生のハンさんは仕事が忙しく、またウェンさんはダナンで働いており、今回は会うことができなかった。以上の4名は貿易大学(ホーチミン市分校)の4年生であり、卒論を書いてその審査を待っている状態である。すでに仕事を始める学生もいるし、適当な仕事を探している学生もいる状態である。

 なお昨日から7日までベトナム全土で大学入試の日である。大学の教室が不足しているために小中学校の会場も借りて試験を実施するそうである。特にハノイでは全国から受験生が集まり、騒然とした雰囲気になっているということである。

 さて今年3月に訪問したロッテマートは全体として閑散とした様子であったが、今日は特に食品売り場が賑やかであった。何人かの来店客のカートの中には生鮮食品が積まれていた。曜日と時間帯によって来店客は相違するから正確ではないが、昨年12月の開店以来、確実に来店客が増えているように思われた。

 フォンさん家族はロッテマートの近所に住んでいる。ということは「お金持ち」ということである。彼女のお母さんもロッテマートで買い物をするそうである。

 世界同時不況と言うけれども、ここホーチミン市の消費需要は旺盛である。ベトナム全体として経済停滞は事実であるが、ベトナム国民の活力は不変である。この活力の尺度は何か。ある人は飲食店の周辺が賑やかなことが指標になると指摘した。いずれにせよ、より実態に近い経済社会の成長力を示す尺度があれば、ベトナムは依然として健在である。

 

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2009年7月 3日 (金)

ホーチミン市の活況は健在:濃厚なスープは元気の素

 昨日、ベトナム大手企業社長と夕食をご一緒した。ベトナム料理の入門編を私は卒業しているというご配慮を賜り、新鮮な感動を覚える店であった。

 通常、ベトナム料理の入門編では外国人観光客が多い。次にベトナム人と外国人が混じり合う。新しい美味しい安い店はベトナム人だけである。

 Yeebo http://www.yeebo.com.vn 01 Le Thanh Ton,Dist.1,HCNC,Vietnam

上記の店は鍋料理が主であるが、お客のほとんどがベトナム人。この通りはサイゴン=スカイガーデンという日本人た多数在住するアパートがあり、日本料理店が軒を並べている。その中で、同店は日本人の少ない店と言える。

 この鍋料理が最高のスープである。太い豚骨の入ったスープの鍋が出てきて、その豚骨から肉の部分をそぎ落として、それをスープに戻して食べる。豚のなまこなどコラーゲンが豊富な食材を今回は注文したが、そのほかにお気に入りの魚介類や野菜を注文できる。

 最後は濃厚なスープに何種類か麺を選ぶ。また特別に、ご飯と卵を依頼して雑炊を作ることもできる。ビールを飲んで満腹して予算は1人2千円から3千円ほど。おそらく、これだけの食材が提供されれば、日本なら最低でも6千円以上の感覚である。

 この店は中国系と思われるが、その味と値段に自信があるからこその出店である。こういった発展と進歩を食事からも実感できる。世界同時不況がベトナムに負の影響を及ぼしていることは間違いが、ホーチミン市の活況を実際に見れば、ベトナム経済の発展は不変である。

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2009年7月 2日 (木)

関空から

 ベトナム訪問の主要目的は、ベトナム人留学生の入試説明会である。流通科学大学のアジア流通研究センターの山崎課長と一緒である。同センターはアジア流通の研究と同時に留学生の入試や入学後の相談などの窓口となっている。

 今日の関空の「さくらラウンジ」では、いつものインターネットの座席が満席であった。それが10時を過ぎると、いつもの静寂に戻る。午前10時前後に北京や上海の出発が集中しているからである。関空から中国という路線は活況という印象を受けた。

 今回のベトナム訪問は山崎課長のサポーターという立場である。自分の仕事・研究も同時に行う。この夏休みには長期のベトナム・ラオス・カンボジア滞在を予定しているが、その準備という意味もある。

 それにしても、朝から生ビールを飲んでゆっくりした時間を過ごす楽しみは格別である。仕事は山積して残されているが、少しばかりの休息である。ベトナムは私にとってそれ自体が安息の場所である。

 なお昨日の衆議院の外務委員会で、ハノイ日本語学校の問題が笠井議員によって質問されていた。これは、インターネットで閲覧できる。ハノイでの生情報も収集したいと思っている。

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